ヤマハ発動機は、二重反転ローターにより優れた薬剤散布性能を発揮する産業用ドローン『YMR-08』を来年3月に発売すると発表した。
同社は、無人ヘリによる薬剤散布事業で30年余の実績があり、そのノウハウによって『YMR-08』を開発した。『YMR-08』は、専用設計した二重反転ローターによって、農薬が風に流されにくい降下気流(ダウンウォッシュ)を生み出し、農薬を作物の根本まで届ける。
また、3つのフライトモード選択機能は、オペレーターの操縦の負担と農薬散布のムラの低減を狙いとしている他、モーターやバッテリーは国産メーカとの共同開発をした。
日本では農業に従事する方が高齢化しているが、この製品を使うことで農薬散布作業の省力化・効率化が可能となる。さらに無人ヘリでは難しかった小さな圃場への対応や、圃場の作物の生育状況に合わせた適期散布ができる。
更に、同社では農薬散布のためのドローンスクール「ヤマハマルチローターアカデミー」を開設する。YMR-08の操縦に必要な認定証を取得することに加え、効率的な農薬散布のポイント、安全な操作など、農業の現場で即戦力となるノウハウを学ぶことができる。
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