道路交通情報通信システムセンターは、渋滞ゼロ社会を目指した取り組み「カーナビへのプローブ情報活用サービスの実証実験」を7月4日から全国へ拡大した。
全国平均で従来の約2倍の道路交通情報を提供できるようになり、カーナビでのルート案内や到着予想時刻がより的確になることが期待されている。
今までの渋滞情報は、道路に設置された感知器から収集した情報が頼りだったが、「道路を走るクルマ」から直接受信した、位置・速度・通過時刻をまとめた情報であるプローブを活用すれば、感知器がない道路の渋滞も把握できるようになるという。
VICSセンターではかねてより、日本道路交通情報センター(JARTIC)と共同で、自動車メーカーのトヨタ自動車・本田技研工業・日産自動車、カーナビメーカーのパイオニアの協力を得て実証実験を行ってきた。
既に開始されている関東一都六県では、提供できる道路交通情報が全体で約2倍※に拡大したという結果が出ている。
VICS対応カーナビが搭載されている車で、ぜひこの実証実験の効果を体感してほしい。
※[集計の条件]2020年8月1ヶ月分の以下の時間の全データの平均
・平日のピーク時:朝(7:00~9:00)、夕(17:00~19:00)、休日のピーク時:昼(11:00~15:00)を対象に分析